歯周病治療-平沼歯科クリニック│川崎市宮前区の歯科・歯医者

歯周病治療

歯周病治療 3つのアプローチ

1.ダイオードレーザー

歯周ポケット内側の不良肉芽の焼却

2.CO₂レーザー

歯肉の引きしめ

3.高周波通電

歯周ポケット内の殺菌、消毒

歯周病完治への道

これまで多くの患者さんに当院の歯周病治療を評価いただいております。どこの医院でも「抜歯・総入歯」と烙印を押された患者さんも、かなりの率で歯牙の保存に成功しています。ガンなどの難病で、どこの病院へ行っても治らず、最後に駆け込む病院を「ラストリゾート」と呼ぶそうです。当院も現代病(歯周病)の「ラストリゾート」でありたいと思っています。

歯周病の治療方法

1.歯牙の治療(初期の方 1の治療のみ)歯周病治療

一般的には、歯石の除去(スケーリングといいます)
そして、根の表面の滑沢化(ルートプレーニング)を超音波で同時に行います(予防処置で済むステージ)

2.歯肉の治療(中期の方 1&2の両方の治療)

基本はブラッシングです。

  • ペリオクリン(黄色のチューブの薬)を歯周ポケット内へ注入
  • 高周波通電による歯周ポケットの殺菌と引き締め
  • CO2レーザーによる歯肉の引き締め、蒸散

(レーザー・高周波・薬が必要なステージ)

3.骨(歯槽骨)の治療(末期の方1~3の治療全て)

主に歯と歯を被せて固定します。(歯の揺れを止める)

  • 力学的に力の分散を図り、骨の再生・増生を図る

(固定療法が必要な末期のステージ)

“歯周病完治への道”解説

歯周病とは…歯を支えている周囲の骨が溶けてしまう病気です。全く痛みを伴わないため「サイレントキラー」と言われています。本来歯ぐき(歯肉)は、歯を支える骨の上に2mm乗っています。歯ぐきが下がっていないからといって油断してはいけません。気付かないうちに歯を支えている骨が溶け出していることもあるのです。

ステージごとに詳しく解説します。

初期の状態

歯周病治療歯ぐきの炎症が主です。軽くブヨブヨしている状態です。(本人はあまり気にしていません)

  • 最初は歯ぐきがむず痒い
  • 少し骨が下がり始めるとアリが這っているような感じがする(蟻走感)
  • むず痒いため、指で押すと気持ちよい気がする

初期の治療

歯に付いた歯石やプラークを取り除きます。スケーリング・ルート・プレーニングといいます。塗り麻酔を使用し、超音波スケーラーで取り除きますので、それ程痛みはありません。ご安心ください。

中期の状態

それを過ぎると歯を支える骨の周囲が緩んできます。歯の周囲のポケットが深くなります。この頃から口臭や歯肉を押すと膿が出始めます。

  • 歯が浮いた感じ
  • 歯に力が入らない感じ
  • 強く噛み締められない

中期の治療

レーザーメインテナンス+高周波通電

この頃から通常の歯石除去やプラーク除去(スケーリング)だけでは間に合いません。「ブラッシングで良くなる」とも言いますが、私は決してそうは思いません。触ってブヨブヨして痛いところを、歯ブラシでゴシゴシ磨ける人はあまりいません。なかには頑張りやさんが痛みを堪えてゴシゴシ磨きますが、かえって炎症を起こして腫れてしまいます。

中期に有効なのがCO2レーザーで歯ぐきの引き締め、高周波通電で歯周ポケットの殺菌と活性化です。「自分の体のここが悪いんだ、早く治せ」と刺激を与えることで治りを早くします。それが活性化です。

(参考)医者のさじ加減

漢方医が患者の病状に合わせて薬の量を薬さじで加減したことから言われていますが、レーザーのかけ方も全く同じで加減が大切です。当院では導入して10年以上経ちますので、さじ加減は心得ているつもりです。当院独自のメニュー(モード)で何種類もセッティングしてありますのでどの病状の人にも有効です。

末期の状態

●末期の初期

1/3程度、歯を支えている骨が下がった状態→治療
レーザー・高周波通電・半導体レーザーで歯周ポケットの焼却を行います。

●末期の中期

1/2程度、歯を支えている骨が下がった状態
シーメンス社のぺリオテスターが悪い数値を示し、本人も揺れを感じます。繊維性の食べ物が噛み切れなくなるのがこの頃です。ほかほかの焼き芋に噛みつき、本人は噛み切ったつもりでも、繊維だけニューっと出てきてしまいます。つまり、繊維が噛み切れない状態が起きています。

●末期の末期

歯を支えている骨がついに1/3程度になってしまった状態
一刻も早く歯周固定療法を行わないと手遅れになります。歯を支える骨が1/3を過ぎて根の先まで溶けないように、早めに治療を受けてください。→治療
歯と歯を被せてつなげることで、食事や夜中の噛み締めで歯が揺れない環境をつくります。

当院の歯周病治療は9割方切開オペをしないで歯の延命効果が得られます。大切なのは最後の1/3の骨をこれ以上放置して溶かさないことです。こうなると切開オペをしても予後が悪く、保存不可能になってきます。(抜歯へと向かいます)
当院に通われている患者さんは意識レベルが高く、「ダメなら抜いて部分入れ歯」という図式は好まれません。患者さんの大半が、年齢に関係なく自分の歯でしっかり噛みたい!と願っていらっしゃるのです。

末期の治療

歯周病の周りにできている不良肉芽(口臭や膿が出る原因)を諸悪の根源として切り取るか、それとも口の中の環境が悪いので“不良”つまり不良肉芽になったのだと理解して治療に望むか。この考え方で大きく治療法が変わってくると思います。不良肉芽を敵対視するのが西洋医学、つまり大学を中心とした治療法。私は東洋思想(医学)的な考え方なので、すぐに切り取ってしまうのではなく、不良肉芽になった原因から治していきます。
この辺りの話は、私の本の「ニュートリション健康法」に詳しく書いてあるので是非読んでください。

院長コメント

歯周病治療にもいろいろな考えの治療法があります。西洋医学は、歯ぐきの悪い部分を切開し、取り除いて治す考え方です。東洋医学では、悪くなった部分の“原因”を取り除いて治すという考えです。一度切り取ってしまった歯ぐきは、元に戻せません。

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