ニュートリション健康法

歯周病からガンまで予防する
『ニュートリション健康法』
平沼 一良著


「喉元すぎれば熱さを忘れる」という古くからの諺があります。人間とって食事によるビタミン・ミネラルの摂取は、私たちの生命に重大なかかわりをもっているのに、なんておろそかにされているのでしょうか。

 私が開業以来、実践してきた歯周病治療や大学病院でのガン治療の経験をふまえての結論からいいますと、多くの慢性病・成人病(現在は生活習慣病に入る)予防は歯周病予防の方法とピタリと一致しているのです。つまり、大きな悪魔が喉元(歯周病)を通過しないうちに、悪魔を口の外に吐き出さなければならないのです。

 そうしないと、私の話を単なる歯周病の治療程度に考えているあなた、そうあなたです。気がついたときには悪魔が喉元を通り過ぎてしまい、音もなくあなたに死の影がしのび寄ってきて、とり返しのつかないことになりかねません。

 重要なことは、現代の緑黄色野菜に代表されるベータカロチンなど、、ガンをはじめとするほとんどの慢性病や成人病に有効なビタミン・ミネラルが、野菜の中から激減しているという事実です。農作物に農薬や化学肥料を大量に使用したためなのです。それならば本来のビタミン・ミネラルを含む有機栽培の自然食に切り換えるか、それが無理だとすればビタミン・ミネラルの不足分をなんらかの方法で補うかの二つに一つ以外に、私達は生き残る道はないのです。

 もちろん、日常の食事をすべて自然食にできれば理想的ですが、自然食は家計の負担を増し、また本当に生産者が無農薬で作っているかという信頼性の疑問もなくはありません。そこで、もう一つなんらかの方法というのが「ニュートしションセラピー」です。簡単にいうと栄養補給食品(ニュートリション)の摂取です。

 ニュートリュションは忙しく仕事に追われ、ストレスに囲まれている現代人に最適な方法だと考えています。ニュートリションではサプリメントと呼ばれる錠剤やカプセルというかたちで摂取するので、薬というイメージがつきまといますが、れっきとした食品です。

 文明国の大半の病気は食源性の慢性病だとするのは、一九九七年に、五〇〇〇ページに及ぶ世界的疫学調査であるマクガバンレポートによってすでに結論がでているのです。

 慢性病の改善、治癒が少しでも「食」によってできるなら、文明人にとってこんなに素晴らしいことはないではありませんか。

1995年8月


目 次

第一章 日本人の食生活はどこか間違っていないか!
第二章 ニュートリションとはいったい何か?
     ――生き残るための手段/ニュートリション・セラピー
第三章 慢性病は食事からもたらされる
第四章 歯を失うと慢性病は急速に進む
第五章 ニュートリションで慢性病を予防する
     ――喉元にいる悪魔・歯周病
付 録 ビタミン・ミネラル早わかり事典

この本を読むコツ

  • 自然食からニュートリション・セラピーの流れをしっかりつかみたい熱心な方
    第一章〜全章、通してお読み下さい
  • 骨粗鬆症について知りたい方
    第四章をお読み下さい
  • ガン予防、高血圧の予防について知りたい方
    第三章えおお読み下さい
  • ともかく、おもしろくビタミン(ミネラル)を勉強したい方
    コラムをひろい読みして下さい
  • マンガ風に楽しく歯周病、歯について知りたい方
    第五章「アキナの物語」(212ページ)をお読み下さい
  • 必要なビタミン・ミネラルの摂り方(摂取量)だけ知りたい方
    「ここがポイント」をお読み下さい
  • 詳しくビタミン・ミネラルを知りたい方
    「ビタミン・ミネラル早分かり事典」(246ページ)をお読み下さい
  • 人に説明するときカンニングペーパーとして!
    「ど忘れビタミン&ミネラル」(275ページ)を活用して下さい。


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