地球の重力とケンカはやめよう!

1.咬合治療(生体バランス)ついて
Q:それではナゾナゾを一問どうぞ。地球上にいる限り避けられないものは何ですか?
A:それは重力です。
どうしても避けられないなら、この地球上の重力と仲良く調和していった方が良いに決まっています。
ところが私が見る限りこの重力とケンカをしている人がいかに多いことでしょうか。筋肉モリモリの男性ならいざ知らず、か弱い女性まで重力とケンカしている始末です。


Q:重力とケンカって何ですか?
A:やじろべえ人間の体は左右対称にできていて、ちょうど背骨を中心として"やじろべい"の支店と同じように左右バランスが取れています。
この状態は左右の背骨を中心に腕もだらりとぶら下がって、楽な姿勢が取れます。つまり本人は重力は感じないはずです。ところが左右のバランスが崩れている人はどうでしょう。左右どちらかが下がっています。ところが人間は、このくずれた状態をなんとかバランスを取ってまっすぐになるように姿勢を保とうとします。
これが代償作用です。
反対側の筋肉で引っ張ったり、腰を曲げたり、頭の位置を傾けたり...、日常たくさん見られます。
これが私たちから言わせれば、重力とケンカしているという事なのです。


Q:では、皆さん逆に私から質問させて下さい。 背骨や首の重いあなたは、何年ぐらい重力とケンカしていられますかA:答えはせいぜい2、3年でしょう。


Q:男性の方にお聞きします。若くして筋肉が強いうちは、それでも何とか耐えられると思いますが、年を取って筋力が衰えたらどうなりますか。A:年をとってもかくしゃくと歩いている方もいらっしゃれば、杖をついているお年寄りもいらっしゃるこの差は何なのでしょうか。

噛み合わせが全てではありません。
しかしボーリングの球ほどもある頭(頭蓋骨)を支えているのは首の骨(頚椎(けいつい))であり、頭のバランスをとっているのは下の顎の骨なのです。
下顎の骨は体の中で唯一ぶら下がっている骨なのです。しかも先程話に 出た"やじろべい"と同じ構造なのです。
この下顎のバランスを取る事は、まさに重力に調和する第一歩なのです。


2 .首、頭、顎周囲の不快症状はどこまで取れるか
重力に調和するが第一歩という話をしました。多くの経験からかなりの患者さんが噛み合わせを治療する事によって顎のバランスがとれ、多くの不快症状が消退する事は、臨床医として感じています。
それだからと言って、私のクリニックに来院する若い女性から、「背がコルのでこのコリを噛み合わせでとって欲しい」とか、「首のコリを取って欲しい」とか、あるいは中年の男性から「めまいは治るのか」といろいろご質問があります。
答えは「何とも言えません」としかお答えできません。
噛み合わせを治す事によって多くの不快症状を取る事はできても、それはあくまで結果なのです。
第一義は噛み合わせのバランスをとる事。きちっと噛めるようにする事。
それが歯科医師としての使命だと思っています。
ですから背のコリがとれるか、首が治るか、めまいが治るかと言われても、それを保証する治療など、今の医学では世界中探しても保証できる医者などいないのです。
当クリニックの咬合治療(噛み合わせ治療)は、上、下顎の噛み合わせバランスをとる事にあります。不快症状の改善を保証するものではありません。
ただもしかすると、上、下顎の噛み合わせバランスをとる事によって、とても大きなプレゼントがあなたの体に訪れるかもしれません...、としかお話できないのです。


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