矯正Q&A

矯正
Q:矯正って何?A:口の中に矯正装置を入れ、歯に一定の力を持続的にかけて人工的に動かし、悪い歯並びや噛み合わせを治すことです。
A一概に矯正といっても、2年~3年かけて上・下の歯や歯並びを治すフルバンド矯正と、部分的に装置をつけて動かすM.T.M矯正があります。
フルバンド矯正は、全ての歯に装置(四角い箱型のもの)をつけて動かします。
M.T.M矯正は、特に気になる所だけに、部分的に装置をつけて動かします。
その他、マウスピース矯正といって、主に小児や成長期のお子さんを対象とした、入れ歯みたいな装置で動かす方法もあります。ただ、自由に取り外し出来る反面治療効果があまり期待出来ない事もあります。当医院は成人矯正ですので、フルバンド矯正もしくはM.T.M矯正が中心です。


Q:なぜ矯正治療が必要なの?A:歯並びが悪かったり、噛み合わせが悪いと私たちの体にいろいろな悪影響を及ぼします。健康的な生活を送るためにもこれらを治す治療が必要なのです。それと口元の美しさを希望される方も多いためです。
Aもちろん審美的な歯並びの改善を希望する方もいらっしゃいますが、最近当医院には特に前歯の噛み合わせが上・下噛み込んでいると、首・肩のコリに大きな影響があるので、噛み合わせの機能的改善を求めて矯正治療を希望される方も増えています。もちろん最終的には口元の美しさは大切になってきますが、一時、マスコミで流行った"小顔美人"を追及するあまり、(よんよん抜歯)といって小臼歯を4本抜いて矯正する方法は、機能的に問題が出る場合があります。矯正治療後、首がつらくなるのが主な問題です。当医院では8割が抜かずに治療する非抜歯矯正、2割が抜歯矯正です。やむをえず抜歯する場合は、小臼歯のあるいは1つ奥の歯のを抜きます。 むやみに抜かせず、1~2件の矯正治療を行なっている歯科医院にご相談下さい。


Q:歯列矯正治療はいつでも始められる?A:子供の場合、年齢や不正咬合の種類によって最適な時期がありますが、成人の場合時期や年齢制限はありません。
Aとは言っても、成人矯正でも40歳前後までが適当と思います。もちろん当医院では60歳の方の治療も行なっていますが、矯正治療のみで無理して動かすのではなく、矯正と歯を被せる治療を併用して行ないます。それこそが成人総合歯科だと思います。つまり、どうしても矯正治療をした方がよい歯と、被せる処置の方が適当な歯が必ずあります。ここが10代、20代と大きく違ってくる所なのです。


Q:治療期間はどの程度かかる?A:治療期間につきましては、個人差がありますが、一般的に口の中に装置が入る期間は、全体的な治療では1年半~2年半位かかります。部分的な治療では、半年程度で終わるケースもあります。また歯を動かしたあとに、歯を保定する期間が1年~2年程かかります。詳しい治療期間は、診断時にお知らせいたします。
A当然個人差、年齢差があり、歯が動きやすい方、噛みしめタイプや片側噛みなどの癖のある動きの鈍い方などがあります。また歯を動かした後に、保定期間といって、上・下入れ歯のような装置を入れる医院が一般的です。ただし、入れ歯のようにワイヤーが歯の表面に横に大きく渡ってくるので審美的に問題がないわけではありません。当医院では、下顎は内側のみのリテーナー、上顎はクリアなタイプで一切目立たないものを入れてもらっています。


Q:矯正治療には、どのような装置がありますか?A:ほとんどの場合は以下のような固定式の装置が使用されます。
〈金属の装置:メタル〉
一般的に皆さんが目にする装置です。
〈透明で目立たない装置:クリアブラケット〉
プラスチック製やセラミック製、人工のサファイヤ製などの装置があります。いずれも、金属の装置と比べ審美性に優れています。
〈裏側につける表から見えない装置:リンガルブラケット〉
歯の裏側につけますので表からは見えません。最初のうち発音の面で慣れないことがあるなど、見えない代わりのデメリットもあります。

A当医院では、
〈金属の装置:メタル〉
行なっていません。
〈透明で目立たない装置:クリアブラケット〉
これが主流です。さらに発展したローフリクションテクニックに移行しています。ローフリクションテクニックとは、ごく細いワイヤー(010、012インチ)を使用し、弱い力で歯を動かしていくテクニックです。
〈裏側につける表から見えない装置:リンガルブラケット〉
しゃべりにくいリンガルブラケットより、当医院では3Dリンガルアーチといって、舌側から歯を全体に拡大する装置を3~6ヶ月使用します。この期間は全く目立ちません。表側からフルブラケットの治療に先駆けて行なう事により、治療期間も大幅に(3~6ヶ月)短縮する事ができます。


Q:矯正治療は歯を抜かないとできないの?A:そんなことはありません。歯を抜いた場合と歯を抜かない場合で同じ治療効果がでるなら、やはり歯は抜かないほうがよいと思います。しかし、歯を抜く、抜かないでメリット、デメリットが生じる場合は、その点について歯科医とよくご相談ください。
Aただし、現実は逆で90%の専門医が抜歯矯正と思います。必ず1~2件の歯科を受診してガイダンスを受けてください。矯正治療は保険適応外なので、大学病院などは初診、診断だけで5万円前後かかる場合もありますので、なるべく矯正治療の無料相談のある医院でご相談ください。"抜歯はしません"という事で始められて、後からやっぱり抜くというケースも耳にします。抜かない事を確約してから治療を開始してもらって下さい。


Q:矯正治療は痛いと聞いたのですが・・・A:矯正治療で初めて装置をお口の中に入れて、4~5時間位で歯が動く準備を始めます。それに伴い個人差はありますが、歯が浮くような違和感や、噛むと痛いといった症状が現れることがあります。通常、2、3日で治ります。ただ、個人差がありますので、初めからほとんど違和感すらない方、長く1週間位続いてしまう方もいらっしゃいます。
Aほぼ、こんな感じでしょう。 ただし、ごく細いワイヤー(010、012インチ)を使用する当医院のローフリクションテクニックと、太い角のワイヤー(022、028インチ)を使用する大学病院では、違和感や痛みは大分違います。


Q:先にむし歯を治療してから相談に行った方がいいの?A:基本的には、矯正装置が入る前までにむし歯の治療をしていただくことになります。しかし、矯正の診断結果によっては、歯を抜く場合もありますし、むし歯の治療法も若干変わってくることがあります。そのため、矯正治療をお考えで現在痛みのある歯がなければ、先に矯正の相談を受けることをお勧めします。
A一般的にはこの通りですが、むし歯が残っていると矯正専門医でワイヤーを外してもらって、一般歯科医でむし歯の治療、また矯正専門医へ戻ってワイヤーを着けてもらうなどと、1日に行ったり来たりする場合もあります。当医院ではワイヤーを外した時、衛生士が歯の清掃を行ないチェックもしますので、もしむし歯があればすぐその場で治療することが出来ます。帰りにはまたワイヤーを着けることが出来るので、一度の来院ですみます。


Q:歯を削って治療する方法もあると聞いたのですが・・・A:歯を削って歯の形を変え見た目を良くする方法も治療の一つです。メリットとしては、短い時間で治療が完了します。しかし、将来作り直しをする時期がくること、また、歯の根の方向と削って入れた歯の方向が異なる場合には無理な力がかかり歯の寿命を短くしてしまう場合もあります。また、何より歯を削らなくてはなりません。矯正治療は、基本的にご自分の歯を並びかえる方法ですので、治療後のメンテナンスさえしっかりすれば、一生ご自分の歯を使っていくことができます。やはり、色々な面で天然の歯に勝る人工の歯はありません。
Aもちろんこの通りですが先程もお話ししたように年齢が進むと10代、20代のように素直に動いてくれません。へたに強い力を加えると歯の根が溶けてしまうなど問題が出てきます。ですから全て動かした方がよいのか、やむをえず部分的には被せる方が無難なのかは経験に基づいた臨床判断が必要となってきますので、よくご相談下さい。一般的にディスキングといって、歯の幅が広い場合は歯の両脇を細く削る場合があります。あまり多用する医院は注意した方法が良いでしょう。ディスキングによって抜歯矯正が避けられれば、やむをえない事もあります。


Q:セラミックの歯やブリッジの歯への影響はある?A:いずれの場合にも矯正治療には支障ありません。ただ、セラミックなどの差し歯の場合、矯正治療前の歯並びに合わせて作ってありますので、矯正治療後には、作り直すことになるかもしれません。ブリッジの場合には、すでに失われた歯の両隣の歯を支えに橋渡しをしています。しかし矯正治療では、スペースが必要で歯を抜かなくてはいけない場合もあります。
Aこの通りです。当医院では一医院で矯正から被せるブリッジまで行えますので計画が立てやすいと思います。


Q:すでに歯が無いところがあるのですが、矯正できる?A:すでに歯がない部位については、矯正治療のために歯を抜いたものとしてスペースを使用できる場合もあります。また、スペースがさほど必要のない場所には、余ったスペースを治療後に補綴といって冠を被せたり、ブリッジにしたりする処置が必要となります。
Aその通りです。


Q:顎関節症ですが治りますか?A:顎関節症にはさまざまなことが原因となっていることがありますので矯正だけで治るとはいいきれませんが、歯並びを良くしてかみ合わせを安定させることは、あごの関節にとってはプラスになります。
Aその通りです。むしろ噛み合わせ治療の前段階として、矯正治療は首・肩等が治療後に楽になるケースが多いのですが前歯が上・下お互いに重なりあっているような場合などは、矯正で歯並びを治しておかないと噛み合わせ治療が出来ないこともあります。ただし、すでにお話しした"よんよん抜歯"をしますと、首・肩などが苦しくなる人がいます。矯正治療が終了した方で首・肩のコリを感じる方は、噛み合わせ治療を熱心に行なっている先生に相談して下さい。


Q:普段と同じ生活ができますか?A:基本的に日常生活に問題はありません。食事に関してはガム・キャラメルなどの粘着性のあるものは装置が壊れる場合がありますので、注意が必要です。
Aその通りです。


Q:食事は普通に食べられる?A:ほとんど問題ありません。食事の注意といたしましては、前歯であまり硬いものを食べたり引きちぎるような食べ方をしないようにしましょう。ガム・キャラメルなどは極力避けていただく方がよろしいと思います。(硬いものも奥歯のほうでなら大丈夫です)
Aその通りです。


Q:矯正中の歯みがき法は?A:矯正治療は、長期間にわたって口の中にさまざまな矯正装置を装着するので、食べかすや歯垢がたまりやすい部分がとても多くなっています。またブラッシングもしづらくなる為、正しいブラッシング法で時間をかけて磨かないと、すぐにむし歯になってしまいます。むし歯にならない為にも、矯正中は装置に合わせた歯ブラシや補助器具を選択し、今まで以上に時間をかけてこまめに歯磨きをするように心がけましょう。
Aその通りです。矯正専門歯科によっては、多くは1ヶ月に1回程度ですが、当医院の非常に細く柔らかい形状記憶ワイヤーを使用しますと早めに動くため、2~3週間に1回の来院です。その度に衛生士が清掃いたします。


Q:スポーツは普通にできる?A:直接に口に打撃が加えられるスポーツは口の中を装置で切ってしまうことがありますので控えた方がいいかもしれませんがそれ以外は問題ありません。
Aその通りですが、当医院のブラケットは高さが低いのと、その上に白いカバーがつくタイプなので、格闘技をやっている男性でも問題なく矯正しています。


Q:友人からホワイトニングは麻酔を使うから痛いって聞いたけど本当?A:歯のホワイトニングに麻酔を使うことはありません。歯の表面にホワイトニングジェルを塗りアルゴンレーザーでジェルを浸透させる治療では、痛みがでることはあまりありません。敏感な方ですと、知覚過敏に似たようなしみる感じが出る場合もありますが、そのような場合はしみるのを防止するお薬もご用意してあります。ほとんどの場合、問題なくホワイトニングを行うことが可能ですのでご安心下さい。
Aその通りです。 一般的に矯正終了して装置がとれた後、ご希望の方が多いようです。


 

まずは、お悩みをご相談ください

まずは、お悩みをご相談ください