"ローフリクションテクニック(デーモンシステム)の出現により非抜歯矯正がさらなる進歩をとげる"
ここ数年、ローフリクションテクニックなるものが出現してきました。
実は昔からデーモンテクニックとして専門家の間では知られたテクニックでした。
しかし、金属の大きい装置を歯に付ける為、かなり金属色が目立ち、日本人(特に女性)には受け入れなかったのです。
そこで、日本のメーカーのデンツプライ三金が日本人に合った小型の、しかも目立たないセラミック系の装置を開発した為、俄かに一部の臨床家の間で騒がれるようになりました。
そもそも"ローフリクション"とは一言でいうと、最小の矯正力で歯を動かし、歯に余計な力をかけない、という意味です。
非常に審美性に優れ、患者さんにも受け入れられ、大変好評です。
このため、今まで当医院で行ってきた細いワイヤーを使用するテクニックが
1.より細いワイヤーで動くようになった2.次の治療までのインターバルを1~2ヶ月あけられるようになったので、遠路や忙しい人でも可能になった3.ブラケットカバーが白いので目立ちにくくなった
などです。
ただ、こんなに素晴しいテクニックなのに、まだまだ専門医に受け入れられていません。
私の知る限り、1~2割の専門医が絶賛しているだけではないでしょうか。
その背景には、ここでも抜歯矯正の問題が頭を持ち上げてきます。
『非抜歯矯正だからこそ生かせるローフリクションテクニック』
このテクニックは非抜歯で矯正、つまり歯を4本抜かずに矯正してこそ生かされるテクニックなのです。
現在は、10年来の形状記憶ワイヤーに、さらにローフリクションテクニックが加わり"鬼に金棒"です。